6P-04
動きぶれ除去のための符号化フラッシュと逆畳み込み処理の同時学習
○小西祐輝(岡山大),河野創祐(九工大),川原 僚(京大),岡部孝弘(岡山大),大智 輝,佐々木雄飛(i-PRO)
本稿では,低照度シーンにおける撮影で生じる動きぶれを除去する手法を提案する.提案手法では,露光時間中にフラッシュを明滅させる符号化フラッシュにより,撮影画像に高周波数成分を付与するとともに,データ駆動の逆畳み込み処理により,動きぶれを頑健に除去する.特に,温度付きソフトマックス関数を用いてフラッシュ明滅パタンを表現して,相互に依存する符号化フラッシュと逆畳み込み処理を,畳み込みニューラルネットワークの枠組みで同時に学習する.合成画像を用いた実験を行い,信号処理または機械学習に基づくベースライン手法と提案手法を比較するとともに,フラッシュによる照度と最適なフラッシュ明滅パタンの関係を示す.