情報処理学会 第87回全国大会

6J-07
GPU上での粒子法陽解法におけるデータアクセス順序を考慮したデータ再配置
○富岡我空,吉田明正(明大)
流体シミュレーションのため粒子法陽解法において,GPU実行時間を短縮するためのデータ再配置手法を提案する.粒子間の近傍相互作用を計算する際,従来の静的データ配置では粒子データがGPUメモリ上に粒子番号順に配置され,その粒子の属するバケット単位で粒子データをアクセスするとメモリアクセス効率が低下する.本手法では,GPUの各Warpがバケット順でその内部の粒子データをアクセスできるように再配置を行った.また,この再配置データを連続的にアクセスするCUDAコードを生成することにより,メモリアクセス時間の軽減を目指す.性能評価では,NVIDIA RTX A5500上において,3次元水柱崩壊問題を扱い,提案手法の有効性を確認した.