6B-06
医療×自然言語処理は、発展しているのか?-日本語医療用自然言語処理研究の動向分析
○奥村貴史(北見工大),田中寛之(無所属),中野利紀(西宮渡辺病院),安道健一郎(理研),森田瑞樹(岡山大),狩野芳伸(静岡大),荒牧英治(奈良先端大)
医療用の自然言語処理技術は、電子カルテに代表される各種の医学情報の効率的な活用を実現する社会的に重要な技術である。しかし、日本語を対象とした医療用自然言語処理技術について、英語での研究発表数が停滞しているデータが報告されていた。そこで、英文ジャーナル論文だけでなく、和文ジャーナルや国内学会の抄録も対象としたシステマティックな文献調査を試みた。その結果、日本語の医療用自然言語処理技術に関する研究発表は単調増加しており、新規研究者の参入も持続的に生じていることを確認することができた。デジタル化が進む医療分野におけるテキスト処理技術の貢献拡大に向けて、今後も同分野の持続的な発展が期待される。