6A-02
非負値行列因子分解に基づく連続体動対応可能の周波数連続変調ミリ波レーダーによる呼吸率検出:概念実証研究
○王 天一(横浜国大),孫 文旭(京大),島 圭介(横浜国大)
本研究は、周波数連続変調ミリ波レーダーを用いた新しい呼吸率モニタリング手法を提案し、従来の非接触型手法が抱える課題の克服を目指す。14名の被験者を対象に実験を実施し、静止状態と左右の連続体動を交互に行う条件下でデータを収集した。取得データは、非負値行列因子分解およびテンプレートマッチングを用いて解析し、ミリ波レーダーによる呼吸率測定値と、接触型呼吸センサーで得られた真値を比較した。その結果、連続体動中でも高い精度で呼吸率を検出できることが確認され、レーダー測定値と真値との間には有意な相関が認められた。連続体動条件下でのレーダーを用いた呼吸モニタリングの可能性を初めて実証した。