情報処理学会 第87回全国大会

5ZK-06
錦市場でのオーバーツーリズムに対する分散・規制施策導入による効果検証
○西川仁希斗,原嶋勝美(阪工大)
近年,観光産業の発展に伴い,特定の地域や人気の観光スポットに観光客が集中することで生じるオーバーツーリズムが社会問題となっている.オーバーツーリズムは地域住民の生活環境の悪化や,観光客の観光体験の質の低下を引き起こす要因となっている.京都市の錦市場はその典型的な例であり,混雑解消が不可欠である.そこで本研究では,観光客の分散を促進する施策として「観光コース」を,規制施策として「事前予約制」を錦市場へ導入し混雑緩和を図る.錦市場周辺地域を検証フィールドとし,観光客をエージェントとしたマルチエージェントシミュレーションにより,それらの施策による錦市場の混雑緩和の有効性を検証する.