5ZK-03
大型商業施設におけるAEDの効果的な設置位置の検証
○一宮彰悟,原嶋勝美(阪工大)
近年,国内における心停止傷病者数が増加傾向にある.その場に居合わせた一般市民による一次救命が重要であるが,AEDが使用されたケースが非常に少ない状況が現実である. AEDによる一次救命は,心停止の発症から迅速に行うことで,救命率の大幅な向上に繋がる.そこで本研究は,大型商業施設において救命率を向上させるAEDの効果的な設置位置を見出すことを目的とする.コンピュータ上に表現した商業施設において客を行動させ,救命率の向上に有効なAEDの配置をマルチエージェントシミュレーションにより検証する.さらに,AEDの台数と客の人数変化に対する救命率が向上するAEDの設置位置を明らかにする.