情報処理学会 第87回全国大会

5ZH-07
高齢者を対象としたあいまいな情動を含む情動喚起区間推定手法の検討
○田邉里和,菊地亮太,鄒  敏,景山陽一(秋田大),末廣健二,高橋伸明,斉藤洋樹,小林拓也(秋田ケーブルテレビ),佐竹久美,佐藤直子(ALL-A)
近年,情報機器の発達やCOVID-19の影響に伴い,非接触情報を用いた情動推定に関する研究が盛んに行われている.一方,情動喚起と情動未喚起の識別を可能とする研究は限られている.筆者らはこれまでに,強い情動の発生を対象とした鼻部と頬部における皮膚温度変化と目の開閉度合を組み合わせた手法を提案し,平均92.21%で情動喚起と情動未喚起の識別を可能とした.しかしながら,あいまいな情動を対象外としており,汎用性に課題を有する.そこで本稿では,鼻部および左右頬部の皮膚温度変化,ならびに目の開閉度合に着目し,あいまいな情動を含む様々な情動に対応可能であり,かつ汎用性のある情動喚起区間推定手法について検討した.