情報処理学会 第87回全国大会

5ZH-02
若年者及び高齢者の摂食行動分析
○外處聖也(静岡大),森野智子(京都光華女子大),西田昌史(静岡大),西村雅史(愛知産大)
摂食行動は,人間が生存する上で必要不可欠な基本的行動の一つである.若年者においては,早食いの傾向が生活習慣病の増加に繋がることが指摘されている.一方,高齢者では,加齢に伴う口腔機能の低下が誤嚥性肺炎のリスクを高めている.このように,摂食行動の質は健康状態や疾患の発生に深く関係し,その重要性が注目されている.本研究では,若年者と高齢者を対象に,食材を口に含むまでの動作,及び口に含んだ後の咀嚼・嚥下といった摂食行動全体を分析することで,摂食行動における新たな要素の発見を目的とした.その結果,咀嚼・嚥下の回数や時間に加え,摂取量と咀嚼回数との間に有意な関係がみられた.