情報処理学会 第87回全国大会

5ZF-03
VR空間における炎の忠実度と疑似温感との関連について
○廣瀬翔一,山岸芳夫(新潟工科大)
近年VR機器の普及によりVRコンテンツの開発が盛んになっているが、現在のVRは視聴覚のみが大半で、ユーザに触覚や温感を体験させるためには特殊なデバイスが必要となる。しかし視聴覚から想起される疑似感覚が実現できれば、そのようなデバイスがなくてもVRの没入感がより高まると考えられる。先行研究によれば、煙など現実に存在する現象を忠実に再現すると疑似温感がより得られやすくなることが分かった。よって我々はVR内の現象の、現実に対する忠実度と疑似温感との関連を調査する。具体的には、VR内で仮想的な炎を様々な忠実度で再現し、実験参加者に体験させて彼ら彼女らが得た疑似温感を調べ、関連を明らかにするものである。