5ZE-08
重度障害児のスイッチ練習を促す療育支援ゲームアプリの開発
○荻巣 光,井田敦大,多々納俊治,伊藤史人(島根大)
重度障害児はスイッチインタフェースを用いて多種多様な機器を操作することができる。しかし、スイッチ操作を自在に行うことは子供にとって容易ではない。本報告では重度障害児向けスイッチインタフェースに対応したアプリを開発し、感覚統合を用いてスイッチ操作能力の向上を目的とした。振動スピーカーによる体感フィードバックを、スイッチ操作と連携して行い感覚統合を図る。感覚統合の有意性は振動スピーカーの有無による重度障害児の意志表出の変化を測定することで示した。意志表出には心拍および唾液アミラーゼ値を参考にした。結果として、感覚統合を用いてスイッチ練習を行うことで重度障害児の意志表出が増加することがわかった。