5ZE-07
Processingにおける目の防犯デザインの印象評価
○梅本奈々,川北 輝(松山東雲短期大)
目に関する防犯デザインには心理的な抑制効果が期待できる。本研究では、従来の静止した目に加え、ユーザとのインタラクションに応じて動く、横向きおよび斜め向きの目のデザインをprocessingで制作した。28名の女子学生を対象に実験を行い、防犯に関連するシチュエーションにおいて各目の怖さについての印象を評価した。分析の結果、静止した目に比べて、動きのある斜め向きの目は有意に怖い印象であることを確認した (p = .034)。また、質的項目においても、斜め向きの目は「怖い」や「怒っているように感じる」など、ネガティブな評価が高かった。今後は、動きの観点から目の怖さが犯罪抑止力にどのように寄与するのかを詳細に検証する必要がある。