情報処理学会 第87回全国大会

5ZE-06
ボイスチェンジャーによる話者の振る舞いへの影響
○森由璃亜,村上陽平,モンティーラー ピタクスワン(立命館大)
仮想環境では,ユーザの操作するアバターの見た目が変わるとユーザの行動に変化が生じるプロテウス効果が知られている.仮想環境とは,ハードウェア内で仮想的に構築された環境のことであり,ユーザーはアバターを通じて他者と交流することができる.現実世界に類似した仮想環境を介した体験で,ユーザーの仮想環境内でのアバターの見た目が変わると,プロテウス効果としてユーザーの行動に変化が生じることが示されている.本研究ではアバターの見た目ではなく音声に注目し,ボイスチェンジャーを用いてユーザーの性別と音声の不一致が行動に与える影響を分析する.特に,音声の高さや抑揚の変化が自己開示レベルや交渉行動に及ぼす影響を検討する.実験ではTwo Truths and a Lieおよび最後通牒ゲームを使用し,自己開示や交渉行動を評価する.