5ZC-08
人流と地域情報を用いた深層学習によるまちなか消費活動予測
○可知井雪人,大村 廉(豊橋技科大)
消費活動の予測は,資源配分の効率化や経済発展において重要な課題である.本研究では,消費活動予測の一例として,豊橋市における電子商品券「TOYOPay」の日次利用量を対象とした予測モデルを提案する.
具体的には,人流データと地域間の関係性を活用するために,複数の時系列データと地域情報を入力可能とするグラフ深層学習モデルを開発した.提案モデルでは,複数種類の入力を基に地域間の関係性を表すグラフを構築し,グラフ畳み込みネットワーク(GCN)を用いて予測を行う.
豊橋駅前地域での実験結果により,提案モデルが主要な精度指標で従来のLSTMモデルを上回る性能を示し,消費活動予測における有効性が確認された.