5ZB-08
白杖の振動による道案内システムにおける路面凹凸情報取得に与える妨害性評価
○茂手大輝,鈴木彰真,佐藤永欣(岩手県大)
重度の視覚障碍者は,白杖や盲導犬を用いた単独歩行が必要であるが,それでも外出意欲がある人が多い.そこで,様々なナビゲーションシステムが提案されているが,実用化には至っておらず,現実にはスマートフォンのナビゲーションアプリの音声情報による案内が利用されている.音声によるナビゲーションは,言葉の伝達に時間がかかる.また,健常者向けのシステムでは詳細な角度が不明で,正確な場所で的確な方向に転回することが難しい.そこで,白杖に振動子を設置し,既存のアプリに振動情報を付加したナビゲーションシステムを提案した.本研究では,提案システムによる振動が点字ブロックの認識に阻害しない適切な振動を検討した.