5ZA-03
サービスごとの優先度を考慮した仮想化基盤ホスト内送信速度制御方式
○海宝航太,木村成伴(筑波大)
単一の仮想化基盤ホストにおいて,データセンタネットワークなど,仮想マシン(VM)が高密度にある環境でVMが複数稼働する場合,仮想ネットワークの送信能力がボトルネックとなって通信パフォーマンスが低下する恐れがある.先行方式では,VMそれぞれに重みを設定し,その重みに応じてVMの送信レートを制御することで仮想化基盤ホストのNICにおけるキューイング遅延を抑制することを提案していたが,重みはVM単位でしか設定できないので,1つのVMに種類の異なるサービスを設置できなかった.そこで本論文では,VM内で動くアプリケーションごとに重みを設定することで,アプリケーションの優先度や通信量に適したレート制御を実現する.