5V-06
製造機械の動作状況の変動予測に基づく歩留まり低下の予兆検知
○中谷俊介,加藤丈和(京都橘大)
製造業において、品質保証と生産効率の維持、歩留まりの安定化のためには、迅速な事前対応が求められる。本研究では、完成品の検品や機械故障の検知といった、事後対応に依存する従来手法ではなく、事前に予兆を検知するシステムを提案する。予兆とは、故障や不具合の兆候を指し、部品不良や機械故障と異なり未確定で検知が難しい。本手法では、製造機械周りの振動データを用いて正常状態の時間的変化を学習し、未知のデータに対する予測誤差を分析。高い誤差が観測される時間帯を予兆と判断する。その予兆と未知データの歩留まり情報を照合し、歩留まり低下の原因を追究し、生産環境の安定化と品質向上を目指す。