情報処理学会 第87回全国大会

5T-05
隠消現実感のための利用者位置に応じた複数視点画像のパノラマ合成手法
○藤岡昌登,添田 輝,新井浩志(千葉工大)
隠消現実感(DR: Diminished Reality)では、障害物に遮蔽されている隠背景側の画像を隠背景側に設置したカメラで取得し、その画像を利用者視点の画像に重畳表示する。本研究では広範囲な隠背景画像を生成するためのパノラマ画像生成手法を提案する。具体的にはドローンで隠背景側の何箇所かで約180度旋回しながら隠背景画像を撮影し、各地点毎に20枚程の角度の異なる画像として保存する。そしてSfM(Structure from Motion)を用いた写真測量により各撮影画像の外部標定要素を得る。この画像の中から、利用者の視点に応じた画像を集めてパノラマ画像を生成する。この手法によりオクルージョンを適切に表現できるDRを実現する。