情報処理学会 第87回全国大会

5S-06
GPU work graphを用いた流体シミュレーションの適応的解像度制御
○宮下慧悟,杉田俊平,藤代一成(慶大)
CGでは, 流体の写実的表現のためにシミュレーションを利用する. その効率化のために,並列計算に対するGPUの利用が進むほか,描画結果の品質低下を抑えながらも計算コストを削減する解像度制御が行われている. 一方, 近年GPU駆動の計算パラダイムが注目され, その一つであるGPU work graphは, GPUで実行する命令群をあらかじめ有向グラフとして定義することで, CPUの介入なく, GPUへの命令発行や効率的な分岐実行を実現する. 本研究では,GPU work graphを利用し, CPU-GPU間の通信を極力削減した流体シミュレーションおよびその適応的解像度制御を試みる.