5M-07
多文化共生社会を支える金融リテラシー教育のための「やさしい日本語」- 大規模言語モデルの活用に関する検討
○八木真理奈,禹 世俊,張 迎,高橋大志(慶大)
日本の金融リテラシー教育では,外国人への支援体制が十分に整備されておらず,教材の複雑さが学習者の理解を妨げる要因となっている.多文化共生の進展に伴い,外国人への金融経済教育の必要性が高まる中,言語障壁を軽減するやさしい日本語の活用が注目されている.本研究では,大規模言語モデル(LLM)を活用し,教材の日本語を効率的に平易化するためのプロンプトデザインの検討を行う.また,理解しやすい教材を迅速かつ低コストで提供することを目指し,やさしい日本語の生成結果を評価する統合的なフレームワークを提案する.これにより,金融リテラシーの向上と包摂的な教育環境の実現を目指す.