情報処理学会 第87回全国大会

5L-01
形式仕様検証における反例入力パターンの効率的な導出
○境田未海,島川昌也(拓大)
形式仕様検証では,仕様をすべての入力パターンについて網羅的に解析し,問題となる入力パターンがあればそれを反例として導出する.このような反例入力パターンは欠陥の原因を探ることに活用できるが,その導出は高コストであることが欠点として挙げられる.本研究では,ωオートマトンによるリアクティブシステム仕様の反例入力パターンの効率的な導出を目的とし,新たな効率化手法を提案する.従来手法の多くはシンボリック技法によるものだったが,提案手法は明示的技法を基本として,反例探索において不必要なωオートマトンの遷移を除去するものである.実験を通し,この手法の有効性を確認する.