情報処理学会 第87回全国大会

5F-06
アルコールパッチテストにおける評価者間の肉眼判定基準に関する検討
○金澤知典(愛媛県立医療技術大),富所雄一(群馬大),山田啓之(愛媛大),脇坂浩之(愛媛県立医療技術大)
アルコールパッチテストは,アセトアルデヒド脱水素酵素活性が遺伝的に低いALDH2変異型の人にアルコールを暴露すると生じる皮膚の発赤を利用した,ALDH2変異型のスクリーニング法である.しかし,アルコールパッチテストでは,検者の主観や経験,周囲の明るさ等により評価が影響され,この点で普遍性,客観性に課題が多いことが認識されている.本稿では,研究対象者本人および評価者で肉眼判定によるALDH2変異型検出の感度と特異度を算出し,評価者間におけるALDH2変異型検出の判定基準に関して検討した.