情報処理学会 第87回全国大会

5F-05
遺伝性腫瘍支援のためのヘルスプロモーションアプリ:継続運用を見据えた設計と開発
○山下範之(岡山大)
遺伝性腫瘍の原因となる病的バリアントの保有者に対しては、がん予防を目的とした先制医療が有効である。しかし、複数の診療科や部門が関与することで生じる医療体制の複雑さ、啓発資材の不足、さらには長期にわたる継続的な管理が求められることなどの課題により、当事者に必要なヘルスプロモーションが十分に実施されていないのが現状である。本研究では、遺伝性腫瘍の原因遺伝子における病的バリアント保有者に対する継続的支援プログラムの開発に取り組んでいる。今回は、研究終了後の継続運用を見据え、プログラムの継続的な開発およびデータの引き継ぎ部分を中心に設計思想ならびに開発状況を発表する。