5D-01
バスロケーション情報収集に関する実例とその一考察
○内林俊洋,末吉智奈佐(九大),安武芳紘,里村秀行,稲永健太郎(九産大)
我々の研究グループはこれまでに,福岡県内を中心に「ICTを活用した地域公共交通の運行管理支援」と「地域公共交通データの整備支援」を行ってきた.ICTを活用した地域公共交通の運行管理支援活動のひとつに,モバイル端末のアプリケーションから得た位置情報を使用したバスロケーションシステムがある.位置情報を収集するために,バスロケーションおよび乗降客数計測のためのアプリケーションである「SHINGU」を開発し,複数の自治体でコミュニティバスの位置情報を収集してきた.これらのデータは3秒間隔でクラウドへ向けて送信しているため,非常に多くのデータがクラウドへ送られ蓄積されている.そこで,どのような形式でどのようなデータを収集し,どのくらいのデータが蓄積されるかを我々の取り組みの実例とともに紹介し,考察を行った.その結果,クラウドの仕様から,今後対応するコミュニティバスが増加しても問題なくシステムは稼働すると考える.この位置情報のデータは各自治体において非常に重要な情報であり,今後はこのデータを活用したサービスの提供の拡充を行いたいと考える.