4ZK-08
日本語に見られる若者ことばの使用・理解とその変化−地域差・年代差・性差に着目して
○山本康裕,萩田碧偉,山崎綾一郎,柴田希隆,垂脇大空,山岸祐己,谷口ジョイ(静岡理工科大)
若者ことばの変化は急速であり,どのような要因によって広がり,どのような語が消失,あるいは定着するのか,未解決の部分が多い.本研究は,若者ことばに関する大規模調査により,その使用・理解の変化を明らかにするものである.50の用例に基づいたデータに対して,独立性検定およびその残差分析を行い,調整済み標準化残差を都道府県別ヒートマップとして可視化することで,地域差,年代差,性差から分析を行い,若者ことばの変化の特徴について検討している.分析結果から,若者ことばの発生には地域変種(方言)が関わる場合があること,また,消滅,あるいは定着する語や表現には,一定のメカニズムが作用していることが分かった.