情報処理学会 第87回全国大会

4ZK-07
パーソナルミュージックの特徴 ―音楽が自己に取り込まれるとき―
○吉井美祐(同志社大),正田 悠(京都芸術大),阪田真己子(同志社大)
本研究では、個人によって異なる関わり方を持つ「パーソナルミュージック」に関するエピソードと、聴取時の反応との関係を探索的に明らかにすることを目的とし、20代以上を対象に調査を行った。その結果、パーソナルミュージックとして選ばれた曲はほとんど重複がなく、個人特有のものであり、特に10歳から20歳にかけてよく聴いていた曲であることが明らかになった。エピソードについては、日常的な経験や死別といった人生の大きな出来事、音楽に支えられた体験など多様な内容が挙げられ、エピソードの違いが感情や身体的反応と関連することが示唆された。