4ZJ-06
ネギ圃場におけるマルチスペクトルカメラ搭載ドローンを用いた機械学習による土壌診断
○千田翔矢,入生田竣,南野謙一(岩手県大)
ネギ栽培において生育ムラは問題であり、生育ムラが発生すると、収量が減少したり、品質が低下してしまう可能性がある。しかし、圃場内の生育状況を人の目で見ることは大変な労力がかかる。そこで本研究では、マルチスペクトルカメラ搭載ドローンを用いて、可視光・レッドエッジ・近赤外のマルチスペクトル画像を撮影し、圃場領域をメッシュ分割してクラスタリングを行うことにより、土壌診断を試みる。土壌においては可視光領域から近赤外光領域の反射率と炭素含有量には強い相関があり、特に腐植化度が高いと反射率は低く、腐植化度が低いと反射率は高くなることが知られており、これを用いて分析する。分析の結果、腐植化度が高いと診断されたメッシュのネギのNDVI値が高く、腐植化度が低いと診断されたメッシュのネギのNDVIが低い傾向があることが分かった。