情報処理学会 第87回全国大会

4ZH-06
ペグボード課題実行中の予期的注視に着目した自己効力感推定
○早川侑花,藤波香織(農工大),山本淳一(都立大),辻 愛里(農工大)
自己効力感とは行動遂行能力に対する確信の程度であり,行動の予測などへの応用が試みられている.本研究では脳卒中等のリハビリテーションで使用されるペグボード課題遂行時の,手の運動に先行した視線運動である予期的注視に着目した自己効力感推定手法を提案した.操作データ収集のため,手の運動データを測定する手袋型デバイスとペグの抜き差しを検知する重量センサーを開発した.視線データと操作データから予期的注視の指標となる特徴量を算出し,アンケートから得た主観自己効力感との相関を調査した.さらに,自己効力感の推定を目的として,予期的注視の指標を説明変数,主観自己効力感を目的変数とするモデルの構築・評価を行った.