情報処理学会 第87回全国大会

4ZH-01
健診データによる統計的因果探索
○大原 宙(公立諏訪東京理科大),若井健志,松尾恵太郎(名大),石井一夫(公立諏訪東京理科大)
現在,日本では少子高齢化が進行しており,高齢者を中心とした生活習慣病の増加が医療費の増大をはじめとして社会的課題となっている.このような状況下で,病気の予防や健康管理の効率化を目指し,生活習慣病や関連するリスク因子の因果関係を明らかにすることが重要である.そこで,本研究では特定検診データを用いて,これらの因子間の統計的因果探索を行った.結果,BMIやγGTPといった健康指標が大腸ポリープのリスクに影響を与えているといった因果関係が確認された.これらの結果は生活習慣改善への提言や健康診断の効率化といった分野にも応用可能である.本研究の成果は医療政策立案にも寄与することが期待される.