4ZF-05
AIによるトラックパッド操作支援システムの開発と有効性の評価
○濱渦ゆりの,田中りさ子,植田 凜,喜田弘司(香川大)
本研究は、トラックパッド操作の効率向上を目指し、フィッツの法則に基づいたポインティング支援システムを開発した。課題は、距離に依存せず効果を発揮する技術の実現である。我々は、ターゲット幅を拡大する「拡大機能」と、追加操作なしでその場での即時クリックを可能にする「即時クリック機能」の2つの方式を開発した。ブラウザ拡張機能で操作データを収集し、AI予測サーバで距離や角度からターゲット位置を予測する。線形回帰モデルを用いてターゲット位置を推定し、ユーザの作業負担を軽減する設計となっている。評価実験では、3つのモデル間で差が確認された一方で、角度による違いは小さく、影響はあまり見られなかった。