情報処理学会 第87回全国大会

4ZF-02
翻訳エージェントのためのプロンプト記法
○加奥咲江,村上陽平,モンティーラー ピタクスワン(立命館大)
自然言語で記述されたシナリオでは,曖昧性やインタラクションが増え文脈の長大化により,シナリオから逸脱する問題が生じる.そこで,本研究では,エージェントを制御するための構造化されたプロンプト記法を提案する.具体的には,プロンプトを「シンタックス」と「シナリオ」の2要素で定義し,YAML形式で記述することで曖昧性の解消を図った.この記法により,多義語や口語表現の曖昧性を取り除き,文脈に合わせて柔軟な翻訳が実現可能になった.構築したエージェントを用いて多義語や文化依存の表現への対応精度を評価した結果,ユーザーとのインタラクションを通じて,より正確で文脈に即した適切な翻訳を行えることを確認した.