情報処理学会 第87回全国大会

4ZE-07
Hot-Cold Confusion における温度提示位置と知覚分布の関係分析
○小島夏美,羽田野将大,橋口哲志,柴田史久,木村朝子(立命館大)
Hot-Cold Confusion は,前腕の複数箇所に温覚刺激と冷覚刺激を交互に提示することで,温覚刺激を冷たい,冷覚刺激を温かいと知覚する現象である.この錯覚は,知覚温度の位置が誤っているために起こる可能性があると議論されている.ただし,以前の研究では,腕がデバイスに接触した 3箇所でのみ体感温度を回答させた.そのため,回答をさせた3箇所以外の部分でどのように温度を知覚していたかは確認できていない.この研究では,提示箇所に対して知覚した温度と位置に関して回答させることで,参加者が前腕全体の体感温度をどのように知覚したかを分析した.前腕全体の回答をもとに,知覚パターンを分類し,錯覚の原因を探った.