情報処理学会 第87回全国大会

4ZA-02
秋田県におけるクマの出没予測モデルの構築と特徴量の重要性分析
○中許 眞,深澤佑介(上智大)
本研究では、秋田県におけるクマの出没データを活用し、クマの出没リスクを予測するモデルを構築した。秋田県を1kmグリッドのセル単位に分割し、各セルと日付ごとにクマ出没の有無を付与したデータセットを作成した。2021年4月から2023年3月までのデータで訓練し、2023年4月から2024年3月までの期間で評価した。説明変数には、日付、過去の出没状況、土地被覆、気象、道路、標高、人口、ブナの開花及び結実情報に関する情報を使用した。SHAP解析により、モデルの予測において過去の出没状況や特定の土地被覆(竹林や川沿い)が特に重要であることが明らかとなった。この結果は、クマ出没リスクの予測精度向上だけでなく、地域社会の安全対策上で貴重な知見を提供するものである。