4T-06
構音障害における発話特性の再現と音声認識モデルへの影響の解明
○戸叶遥斗,細田侑也,飯國洋二(阪大)
本研究は、構音障害患者に適した音声認識モデルを構築するために発話劣化と認識性能の関係性について解析する。構音障害患者では発音の不明瞭さや揺らぎという発話劣化が生じているため、健常話者を対象とする音声認識モデルでは認識性能が低下する。そこで、構音障害患者の音声を用いて音声認識モデルをファインチューニングすることが一般的である.しかしながら,発話劣化は複数の要因から生じているが、十分に考慮せずに音声認識モデルを構築している。本研究では、信号処理技術で構音障害患者の発話劣化の要因を再現する方法を提案する。そして、発話劣化を模した健常音声を用いて認識性能の低下に影響する要因を特定する。