4T-04
発音時の脳波特性と吃音症の関係
○遠藤裕人,坂 知樹(電機大),森石 豊(スタジオユリグラフ)
吃音者は言語生成の過程で特有の困難を抱え、一部の音を繰り返す現象が見られるが、特定の音が苦手な理由は明らかになっていない。近年、AI研究の進展により波形解析技術が大きく向上し、脳波研究も進展を遂げている。特に、脳波を活用したユーザーインターフェース(UI)の開発が進む中で、脳波計が安価かつ高精度化し、脳の活動を手軽に解析できる環境が整いつつある。本研究では、母音と子音の発音時における脳波を測定・分析することで、吃音者が母音を苦手とする原因を究明することを目的とする。本研究の成果は、吃音の理解を深めるとともに、言語生成の過程における脳のメカニズムを解明することが期待される。