情報処理学会 第87回全国大会

4S-01
VR空間における視覚イメージと味覚の相互作用に関する研究
○柴山高実,皆月昭則(釧路公大)
近年、VR技術を用いた研究が進展し、視覚が味覚に与える影響についても注目が集まっている。本研究では、VRゴーグルを用いて視覚情報と味覚情報の一致が味覚に及ぼす効果を検討した。
被験者は、様々な視覚環境下で4種類の基本的な味とVR映像の一致度について主観的評価を行った。結果、視覚情報と味覚情報が一致する場合、味覚の認識が強調される傾向が確認された。また、映像のみよりVR空間内での知覚が強いことも、やや認められた。
本研究は、視覚と味覚の主観的マッチングが味覚の知覚に重要な役割を果たすことを示唆し、食品分野や検討領域への応用可能性を示すものである。