情報処理学会 第87回全国大会

4N-03
PageRank の演算精度を維持したモチーフに基づくグラフの電子透かし
○川端由布子,山下剛志,金子晋丈(慶大)
将来的には第三者から提供されたグラフでPageRank (PR) 演算を行い解析することが見込まれる。グラフの安全な提供にはエッジ再配線に基づく電子透かしが有用である。既存手法ではランダムに多量のエッジ再配線を行うため、透かし入りグラフにおいてPRの演算精度が低下することが問題であった。そこで本論文ではPRの演算精度を維持したモチーフに基づく電子透かし技術を提案する。具体的にはPRへの演算精度への影響が低い箇所で少量のエッジ再配線を行うことで透かしを埋め込み、モチーフの数え上げを行うことで透かしを抽出する。評価により既存手法よりも透かし入りグラフのPRの演算精度が維持されることを確認した。