情報処理学会 第87回全国大会

4N-01
グラフにおけるランダムウォークのための高速なアクセス制御
○岸真唯子,山下剛志,金子晋丈(慶大)
ランダムウォーク(RW)は、推薦システムやグラフ解析などに広く使用されており、一回のクエリに対して、ノード間を移動する処理が1秒に数万単位で行われる. この処理はデータベースの分散環境下でも行われるが、その移動の多さや短時間性により、通常のアクセス制御システムの応用により十分な有用性かつ実現可能な速度を期待できない.
そこで本手法では、グループベースの認可およびTokenの使い回しと間接署名の導入による認証によるアクセス制御方法を提案する. 本システムにおいて、RW実行時において十分に高速なアクセス制御を行い、特に認証においては一般システムと比較して最大約30%ほどのとの高速化を確認した.