4L-05
OSS間の依存関係に基づく開発者流動性の分析
○橋本一輝,伊原彰紀(和歌山大)
多くのOSSは,不特定多数のボランティア開発者が実装,保守することで継続的な運用を実現している.従来研究では,OSSにおける新規開発者の参入やオンボーディングを支援するために,新規開発者が取り組みやすいタスクの提供,メンター制度の設置に関する研究が進められている.しかし,新規開発者が参加するOSSを見つける契機の解明は十分ではない.ライブラリをはじめとするソフトウェアを再利用するために,再利用元のソフトウェア開発組織に参加する事例は多数存在する.本研究では,ソフトウェアの継続的な開発者の確保の実態を明らかにするために,ソフトウェアの再利用関係(依存関係)に基づき,開発者の貢献状況を調査する。