4J-08
組込み画像処理を対象としたデジタル二乗演算器の設計と評価
○秋山佳菜,近藤真史,三好隼人(岡山理大),佐藤洋一郎(岡山県大)
組込みシステムにおける物体検出等の画像処理アルゴリズムでは,元画像と対象画像の特徴量を評価するための指標としてユークリッド距離が常識的に用いられており,その算出にあたっては,特徴量ベクトルの各要素に対する二乗演算が必要となる.この距離算出処理は,FPGA等の専用回路を用いた並列化が容易である反面,その並列数は二乗演算を担う乗算器の性能に強く依存する.そこで本研究では,二乗演算の過程における冗長項に着目して部分積を圧縮し,小面積かつ高速な二乗演算器を提案する.そして,各部分積を一般化した上で,それに基づいた演算器をVHDLで設計し,FPGAを対象とした性能評価を通じてその有効性を明らかにする.