情報処理学会 第87回全国大会

4G-02
膵癌の転移と遺伝子変異の分布推定に基づいた治療の評価
○今野陽子(北大病院)
本研究は,難治療の膵がんについて臨床結果の公共知識ベースを分析し,転移と遺伝子変異の関係を探り,転移の起因を追究している.予後と転移部位数は係数0.2程度の緩やかな相関がみられた.転移と遺伝子の関係を分析する具体的方法論は確立されておらず,これらの分布推定から,転移確率を高める起因は,高確率の転移部位に対する腫瘍のKRAS含有率,TP53とCDKN2Aの発現確率が注目すべきことを示す.