情報処理学会 第87回全国大会

4C-04
システム理論による安全性分析を活用したAIエージェント設計の提案
○杉山 透(宇部高専)
近年,ChatGPTをはじめとする大規模言語モデル(LLM)が広く使用されるようになった.さらに,技術の発展によりLLM技術を応用したAIエージェントが登場し始めている.AIエージェントには,外部のツールや知識を利用したり,他のエージェント等と相互作用しながら動くものが存在する.このようなAIエージェントは,相互作用の過程で非安全事象を起こし得ることがわかってきた.故に,AIエージェント設計時に要素間の相互作用の安全分析が必要になる.そこで,本稿では,システム理論に基づいた安全性解析手法であるSTAMP/STPAを軸に行うAIエージェントの安全性設計について提案する.