情報処理学会 第87回全国大会

4A-03
ライト性能を向上するソフトウェアデファインドストレージの電断障害向けデータ保護方式の提案
○小野泰輔,大平良徳(日立)
Software Defined Storage(SDS)の処理方式として、I/Oホストからライト要求を受け取ると、データをメモリ上のキャッシュで受けて応答し、非同期でドライブの永続領域に書く方式が提案されている。SDSが汎用サーバで動作する場合、電源障害に備えてキャッシュと永続領域それぞれのデータを保護する必要がある。この両者の保護を独立に実行する場合、データ転送帯域の狭いSDSでは、性能向上のためには保護方式によるドライブライト量の削減が課題となることが分かった。本稿では、両者の保護方式を統一した、少ないライト量のデータ保護方式を提案する。評価では提案方式によりライト性能が49%向上した。