情報処理学会 第87回全国大会

4A-01
クロック単位でタスク切り換え可能なマルチタスク・コンピュータ
○平塚誠一郎,真子祐亮,松田昭信(西日本工業大)
現状の組込みマイコンにおけるタスク切り替えはタイマー割り込みによってタスク切り替え処理を実行することにより実現しているが、タスク切り替えの際、タスク毎のレジスタ退避、再ロード、タスク優先順位決定などの処理が必要で、1回のタスク切り替えに数百クロックもかかっている。このため、高速にタスクを切り替えるアプリケーションや高精度の時間管理が必要なアプリケーション、消費電力削減のため組み込みマイコンの動作周波数の低下させた状態でタスク切り替えを行うアプリケーションなどにおいては不都合であった。本研究においてクロック単位でタスクを切り替えができる新しいプロセッサを提案し、現状方式と比較して性能を評価した。