2ZP-04
伝統芸能保存に向けたモーションデータからの舞踊譜生成に関する研究
○熊 陸斗,安藤敏彦(仙台高専)
近年,少子高齢化による継承者の不足や他の娯楽の増加による需要の減少など、日本の伝統芸能は衰退の一途を辿っている。本研究では数ある伝統芸能のなかでも舞踊に着目し、それらを保存・継承するための手法を開発することを目的とする。保存形式には「舞踊譜」を採用する。音楽でいう楽譜に相当する舞踊譜は学習者が具体的な動きを理解する助けとなる。本研究では、この舞踊譜をモーションキャプチャを用いて自動で生成するシステムの開発を行う。本論文では、このシステムにおいて特に重要な、舞踊譜を生成するアルゴリズムと、「キーポーズ」と呼ばれる動きの転換点を抽出するアルゴリズムについて触れ、作成したシステムについて説明する。