情報処理学会 第87回全国大会

2ZN-07
Jリーグにおける昇格と降格が与える影響 -回帰不連続デザイン-
○沼垣 楓(工学院大)
本研究は、1999年~2024年のJリーグを対象に、リーグ間の昇格・降格時点の前後を比較する回帰不連続デザインを使用し、昇格・降格が成績や観客数に与える影響を分析する。予備的な分析からは、昇格・降格時点の前後において勝ち点や得失点差などにはジャンプは見られず、回帰不連続デザインを用いた分析を行うための条件は揃っていることが示されている。ヨーロッパの4つのリーグを対象とした先行研究では昇格・降格が成績に対して長期的な影響を持つことを示している。本研究ではJリーグのヨーロッパ各リーグと比較した特徴を明らかにするとともに、観客数に対する影響も分析して経営上の含意を得る。