情報処理学会 第87回全国大会

2ZN-02
クライマーのレベルを考慮したボルダリングルート生成システムの開発
○原 志弥,今野 将(千葉工大)
クライミングジムで設定されるボルダリングルートの難易度指標となる段級位には明確な基準がなく,ルートを設定するルートセッターが主観で段級位を設定している.そのため,クライマーが想定する難易度との不一致による怪我やモチベーションの低下や,ルートセッター同士の認識の差により,複数のクライミングジム間で表示段級位と実際に登った際の難易度に差が生じてしまっている.本稿では,各ホールドの3次元座標や保持難度を元に,ルート生成と難しさ指標としてのコストを算出することで,ユーザの望む難易度のルート生成とルート提案を行い,提案されたルートにおけるコストが,ルートの難易度を表現できているかについて検証した.