情報処理学会 第87回全国大会

2ZM-08
意識調査に基づく高専生に対する情報セキュリティ教育改善の提案
○守山 凜,川戸聡也(米子高専)
高専教育では専門分野に依らない共通の基礎的能力として,情報セキュリティが取り上げられている.そこで本研究では,実態の調査と今後の教育改善のため,米子高専の学生を対象に情報セキュリティに関する意識調査を実施した.調査の結果,情報セキュリティを意識する学生は約6割に留まり,教育の抜本的な強化が必要であると示唆された.また,不正アクセスなどの身近な攻撃手法と対策に関する知識を有し,対策を実践している学生は少数であった.これらは講義の中で扱われているが,机上理論のみであることが影響していると考えられる.このため,学生の意識向上や実践力の強化に向け,パスワードの強度検証などの実習を交えた授業を提案する.