2ZL-06
MRゴーグルの注視点推定におけるキャリブレーションに3Dオブジェクトを用いる方法の提案
○和田夢叶(愛媛大),浦元 明(愛媛県産業技術研究所),遠藤慶一,黒田久泰,小林真也(愛媛大)
産業現場では熟練者の技術や知識を未熟練者へ効率的に伝えることが課題となっている.これに対し,MRゴーグルを用いて装着者の注視点を可視化し,言語化が難しいノウハウの伝達を支援する技術が求められている.MRゴーグルでは,両目の位置座標と各眼球の視線ベクトルから求めた最近接点を基に,その注視点の三次元座標を推定できる.実空間上のターゲットを注視点とし推定距離を算出したところ,実際の距離との誤差が生じたため推定距離を補正・調整する必要がある.誤差を減少させ実用性を向上させるため,3Dオブジェクトを注視点とした場合の視線データを用いた推定距離の補正・調整方法を提案する.