情報処理学会 第87回全国大会

2ZL-05
実空間上のターゲットを用いたキャリブレーションによるMRゴーグルを活用した注視点推定の精度向上
○北林孝士郎(愛媛大),浦元 明(愛媛県産業技術研究所),遠藤慶一,黒田久泰,小林真也(愛媛大)
産業現場において,作業熟練者の知識や技術を未熟練者に伝えることは難しい.この課題の解決策として,MRゴーグルを用いた注視点推定システムを開発し,熟練者の注視点を把握し活用できるようにすることが求められている.本研究では,MRゴーグルが検出する装着者の両目の位置と視線ベクトルを用いて,注視点の三次元座標を算出し,注視点を推定するシステムを開発する.装着者から注視点までの距離の誤差が,どのような条件項目によって変化するかを実験的に明らかにする.さらに,その結果に基づき,実空間上のターゲットを用いたキャリブレーションによる注視点推定の精度の向上法を提案する.