2ZL-02
満足度調査における回答の希少性を考慮した段階評価の定量化
○萩田碧偉,原田健生,山崎綾一郎,山岸祐己(静岡理工科大),増田早紀,笹本和人(静岡市),青木成樹(マリンオープンイノベーション機構),橋本正洋(法大)
満足度調査で用いられる一般的な5段階評価(リッカート尺度)では,全ての段階を用いた回答者が少なく,類似の評価を多用する傾向がある.そこで,回答者ごとに段階評価の累積相対度数の情報量を算出し,その情報量を「珍しさ」の指標として利用した.この情報量は,加法性によって総和の比較をすることができ,段階評価の上位/下位からの累積相対度数をポジティブ/ネガティブな情報として切り分けることが可能である.実際の満足度調査のデータを使った評価実験においては,従来の正規分布を仮定したz-scoreやシグマ法では見えづらかった特徴的な回答傾向が,提案手法では把握可能であることを示す.